仕組み

「良い方法は良い結果を生む」が継続的に品質改善するのは本当か?

雪の結晶(ピンク)

仕事は結果が出ないと評価されないことが多いです。

むしろ、結果がすべてだという方もいます。

その意見も正解だと思います。

しかし、結果がでるなら方法はどうでもよいのでしょうか??

仕事として結果を出し続けることは大切なことですが、瞬間的に結果を出すやり方では継続しませんので、少々問題があるのではないでしょうか。

そこで、「良い方法は良い結果を生む」ということを、今一度考えてみたいと思います。

■方法、結果を考える

方法とは、仕事や作業のやり方のことを言います。

ちょっと難しい言葉を使うと「プロセス」という言い方もします。

ではプロセスとは?

ISO9000ではこのように定義されています。

価値を高めるために、インプットをアウトプットに変換する一連の活動。作業、業務、事務などの仕事のこと。

小難しい定義ですが、「価値を高めるため」という大きな目的があります。

我々はお客様に価値を提供するという使命があります。

この価値が「結果」となります。

では、お客様に価値(結果)を提供するためであれば、いかなる方法(プロセス)を使っても良いのか?

良くないだろうと分かっているやり方ではあるけど、良いモノを作ることができるから良いだろう…

もし、良くないやり方でモノを作った場合は、当然作り手の自分たちが厳しい状況に陥ることは当たり前ですが、それを手にされたお客様にも多大なご迷惑がかかります。

極端な例ではありますが、価値を提供するためだったら方法は問わない、どんな方法でも構わないという考えは良い結果にはよくないということです。

つまり、結果には方法(プロセス)も伴う必要があるということなのです。

■「良い」とは好結果に結び付く要素

「良い」とはどのようなイメージでしょうか?

辞典の定義は

  • 物事がほかよりまさった状態
  • 正しい
  • 望ましい状態

良いというのは、好結果に結び付いていく要素と考えることができます。

これを「良い」と定義としましょう。

■良い方法は良い結果を生むは正解!

この観点で「良い方法」「良い結果」を考えてみます。

良い方法

  • ムダ・ムリ・ムラが無い
  • 研ぎ澄まされている
  • 質が高い
  • 誰がやっても納得ができる答えが出る

良い結果

  • お客様が喜ぶ商品
  • 利益が拡大する
  • 使いやすい
  • きれい
  • 高品質
  • ずっと使っていたい

他にもたくさんのイメージがあると思いますが、このあたりでご勘弁ください。

結果には方法(プロセス)が伴うということはご理解頂きました。

そこに「良い」を足し合わせましょう。

「良い結果には良い方法が伴う」

となります。

これを言い換えますと…

「良い方法からは良い結果が生まれる」

が成り立つのです。

先ほどの「良い方法」「良い結果」のイメージを繋げると…

  • ムダやムリのない方法からは利益拡大という結果が生まれる。
  • 研ぎ澄まされている方法からは、高品質な結果が生まれる。

といった考えができます。

仕事には結果が求められます。

しかし、その結果を出すためには方法(プロセス)が大切です。

プロセスを大切に考えると、そのプロセスがいつも使えるようにしようと活動をします。

いつも使えるようにすることを品質管理では標準化と言います。

その標準化をすることで、継続してその方法が使えるようになります。

継続して使えるということは、継続して結果が出るということです。

良い方法(プロセス)は良い結果を生みます。

そして、その考えを通じて、継続して結果を得ることができます。

「良い方法は良い結果を生む」は正解なのです。

■まとめ

良い方法(プロセス)は良い結果を生む

仕事の質を高めることで、結果である価値の質も高まってきます。

そして、その結果は継続的に得ることができるというメリットもあります。

結果が継続して得ることができるということは、継続的に品質改善ができるということにつながります。

さぁー貴方も「良いプロセスは良い結果を生む」というプロセス指向で仕事の質を高め品質改善しましょう。