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現場管理者必見!5ゲン主義をAMC観点で実践し品質改善を!

雪の結晶(青)

5ゲン主義は品質管理を進めていく上で重要な考え方です。

5ゲン主義とは何か?

5ゲン主義を進めるためのポイントは何か?

AMC観点で5ゲン主義を実践して品質改善しませんか!!

■トラブルは現場で起こっている!!


問題やトラブルは会議室や机の上ではなく現場で起こっている。

そんなこと当たり前じゃかいか!! わかっているよ!!

と言われると思います。

でも、実際に仕事をしているとつい忘れてしまうことがあります。

トラブルのことを見聞きした時に、そのことを机の上で考えたり、関係する人を会議室に集めて話し合いをしたりして解決しようとする。

これはこれで大切なことなのですが・・・

でも、これって根っこの部分を忘れているのですよね。

そう!トラブルは現場で起こっている! という当たり前のことを。


■現場100ペン!!現場に足を運びリアルな情報を仕入れましょう!


トラブルが起こっている現場に足を運ばないと、実際に起こっている状況は絶対にわかりません。

見たり聞いたりした話はあくまでも想像の世界でしかありません。

現場に足を運んでリアルな状況を「見る」「聞く」をすることが大切です。

  • その「現場」に足を運ぶ
  • リアルな「現物」を見たり聞いたりする
  • 「現実」を受け入れる

この現地・現物・現実の3つの「現」を取って「3現主義」といいます。

これが問題を解決するためには非常に重要で、これが実行できないでいると本当の意味での問題解決はできないといっても過言ではありません。

問題を解決させたいと願わない方はいらっしゃらないと思います。

問題解決のためには、理解できるまで現場に足を運びリアルな情報を仕入れることを惜しみなく実行しましょう。

まさに、現場100ペンです!!


■さらにもう2つの視点を加味してみると・・・


現場に足を運んでリアルな情報を仕入れることは重要であることはご理解頂けたかと思います。

しかし、これだけではちょっと足りないポイントがあるのです。

なんだと思いますか???

トラブルは、あくまでも表面上のこと(現象)にしかすぎません。

現象には必ず理由がある。

問題を引き起こす現象やなぞを紐解いて解明していくことが重要です。その現象やなぞを引き起こすメカニズムを「原理」と呼んでいます。

これに加えて、重力や引力などといった自然法則などを「原理」とする考えもあります。

トラブルが起こると、ついそれを解決させることに気が回りがちで、周りが見えなくなることがあります。

難しい言葉でいうと当事者意識といえるでしょうか。

当事者意識が強くなると、第三者、つまりお客様目線や客観的な目線で見ることが難しくなります。

それを回避してほしいという意味から、お客様目線(客観的視点)で考えることが「原則」と位置付けております。

先ほどの「3現」、「原理」「原則」の頭文字「2原」を合わせて「5ゲン主義」と呼んでおり、物事の本質を見極めて、的を得た解決を図ることを目的とした重要な考え方です。


■5ゲン主義の進め方(問題解決の10ステップ)


ポイント「お客様目線」であること。

当事者意識を捨てることは難しいでしょうが、ぜひこのポイントを意識していただきたいです。

そのうえで、以下の10ステップで進めると、スムーズに展開できます。

  1. リアルな情報を正しく捉えるために「見る・聞く」を現場でとことん実施
  2. 起こっている現象から発生メカニズムを推測する(仮説
  3. 推測した仮説が合っているかどうかを実験をして確認する(立証
  4. 立証できたら、それが発生する原因を追究する(5回のなぜ
  5. 原因追究を通じて根っ子になる原因を特定する(真の原因
  6. 真の原因に対して対策を立てて実施する
  7. 対策実施の結果、問題が発生しなくなったのかどうか確認する(効果の確認
  8. 対策したことを「作業標準」などの文書・手順にする(標準化
  9. 標準化したことが誰でもできるように勉強会をする(教育訓練
  10. 通常の作業での実施状況を現場で確認する(日常管理

■5ゲン主義で異常を感知する能力が上がります!!


問題を解決するために重要なことはご理解いただけたと思います。

しかし、実はそれだけではないのです。

5ゲン主義を本気で実施していくと、問題解決するための能力が上がります。

問題解決能力が上がると、普段とは違う(異常)に対する感度(五感)がどんどん研ぎ澄まされていきます

この異常に対する感度が上がることを期待しているのが5ゲン主義です。

異常に対する感度が上がると、事前に問題を食い止めることができるようになります。

事前に問題が防止・抑止されると、ムダやロスの発生を大幅に軽減させることができます。

このように、個々の能力が上がるだけでなく、会社や組織、お店のレベルが上がりますので、品質改善することができるのです。

さらに、お客様目線での問題解決がされているということで、お客様からの信頼向上にもつながるのです。

▶参考コラム:日常管理=異常管理!その効果的な運用ポイントをご紹介!


■AMC観点で5ゲン主義を実践しましょう!


5ゲン主義の考えはお客様視点であること、そして、実践することで異常に対する感度が上がるといったメリットが高いことはご理解いただけたかと思います。

何事もそうなのでしょうが、メリットが高いと分かっていても継続して実践するためには芯の強さが必要です。

芯の強さとは何か?

  • 「A」当たり前のことを
  • 「M」マジメに
  • 「C」チャンとやる

このAMCの観点で愚直に実践しつづけることが芯の強さであり、5ゲン主義に求められる考えであり、何より成功の秘訣なのです。

千里の道も一歩からです。

そんな話をしている今も、トラブルは現場で起こっています。

品質を改善するための種は現場に落ちています。

さぁー貴方もAMC観点で5ゲン主義を実践しましょう!!!